『メンタル弱め』心理士ワーママの備忘録

『メンタル弱め』なワーママ心理士による、普段の生活をHappyに過ごすための備忘録

【中学受験】中学受験を志すまでの紆余曲折と、現在地

 

こんにちは、あろまです。

フルタイムワーママで心理の仕事をしています。

 

現在、小5の娘が来年度中学受験に向け、通塾中です。

両親ともに中学受験経験がない我が家がどうして受験することに決めたのか。

今回はその紆余曲折と、現在位置についてお話します。

 

 

中学受験勉強のスタート

我が家は特段中学受験を考えていませんでした。

娘も小学3年生のときにお友だちに誘われて某進学塾に行ったときにも、「もうヤダ…」と70分(!)の授業に耐えかねておりました。

 

そんなこんなで、特に何も考えることなく過ごしていたのですが。

…が!小学4年生の終わりに突然「やっぱり受験する。」と言い出しました。

 

「…んえっ?!?!」となり、よくよく聞くと「友達も受験するって言うから。」という(当時は)ライトな理由でした。

 

(小学生のうちからそんなに勉強に時間を使わなくても…)

(今は楽しく遊んで、いろいろ体験したらいいんじゃないかな…)

(今の習い事はどうするんだろ)

塾高くない?!)←笑

 

などなど、実は中学受験には否定的だった私。

ただ、その後夫と娘とも色々話して

 

①時期も時期だったため、4教科対策しなければならない私立受験は難しいのでは?

②不合格であれば地元の公立中学でOK!

③たとえ不合格であっても、受験勉強の体験は今後にプラスになるはず!

 

以上の3点から、公立中高一貫校の受検にチャレンジしよう!と

その専門塾に通い始めました。

 

私は知らなかったのですが、中学受験は2月にあるため、

2月から新年度が始まるんですね。

そのため、ちょうど「新」小学5年生の始まりにスタートを切りました。

 

 

中学受験をやめる、やめないの綱引き

そんな感じで、わりとライトに始まった我が家の中学受験対策。

…だったのですが!!

 

小学5年生になってから、娘が登校しぶりとなり(このお話はまた後日)

塾も休みがちになってしまったのです。

 

元気のない娘。

親としてはとにかく今元気を取り戻すことが必要だと感じ、負担を減らしたい一心で受験をやめよう、と娘に提案しました。

 

しかし、娘は頑なに拒否。

 

「今はゆっくりしよう。」

「自分の好きなことをしよう。」

「元気になって、まだやりたかったら受験考えよう。」

 

何度も何度も、説得を続ける私と夫。

そして、娘に理由を尋ねても止めたくないの一点張り。

娘は自己表現が苦手でもあるのですが、今考えると、親が分かってくれないという気持ちもあったのでしょう。

 

でも、塾には行けない。

現実的な話をするならば、何にもなっていないお金ばかりが飛んでいく。

いらいらもするし、不安にもなるし…

ぐるぐる、ぐるぐるしていました。

 

とは言え、どんなに言葉を尽くしても中学受験を手放さない娘。

無理やり取り上げるのも違うのではないかと感じ、娘の気持ちが分からない…と途方に暮れていました。

 

 

「自分で選択したい」のでは・・・?

この時期、登校しぶりも重なって、これまでの育児についていろいろな振り返りをして(せざるを得なかった、とも言えます)いました。

 

そのときにまず気付いたのは、娘は自分で選んで始めた習いごとが塾だけだった、ということでした。

 

娘はいくつか習い事をしていましたが、それは親が「善かれ」と思って始めたこと。

そして、どれもやめたいと言われたことがあったのですが、

将来に役立つのに…などと【親の考え】でやめさせなかったのです。

しかも、どれもそれなりに器用にこなしていた娘に、いつの間にか『期待』していました。

がんばれがんばれ、もっとできる。がんばれ。と。

 

親の「善かれ」。

これが押し付けになっていたのではないか、

娘を苦しめていたのではないか、ということです。

 

そう考えると、「塾」は本人が初めて主体的に選んだものでもありました。

 

自分のコントロール感を失わせていたのではないか。

それを取り戻したい気持ちもあるのではないか。

そう思えたときに、まずは娘の気持ちを尊重しようと考えるに至りました。

 

 

迷っていたときに道しるべになったもの

また、この時期は経験のない「中学受験」であるがゆえに、いろいろな本を読んだり、Youtubeを観たりしました。

 

受験スタートの時期はそれこそ、「塾の選び方」とか、「苦手の克服」とか、「親がどうサポートするか」といったものを調べていたのですが。

 

この時期は根本的に『中学受験に臨む際の考え方』、について調べるようになりました。

そこで出会ったのが有名な「おおたとしまさ」さんの書籍です。

 

 

 

大げさかもしれませんが、”価値観の転換”が起こりました。

 

私は子どもに受験勉強をさせることは「かわいそう」だと思っていました。

でも、偏差値にこだわらずともいい学校、本人に合う学校があるかもしれないこと。

「本人が選んで」大切な思春期を過ごせることの大切さ。

これまで考えなかったようなことが、ようやく見えた気がしました。

 

そして、私の「とにかく受験をやめなさい!!」雰囲気緩んだ影響か、娘も少しずつ、

 

・今の小学校がボロボロで好きではないこと。

・そのときにやるべきことをしないで、好き勝手に振る舞っているクラスメイトたちが嫌なこと。

・「決まっているからここ」ではなくて、学校を選べるなら選んでみたいこと。

 

そんな話をしてくれるようになりました。

 

子どもっぽい理由にも見えますが、本人なりに色々考えて。

そして、何より「自分で選びたい」と考えていること。

それがようやく、本当にようやく分かるようになりました。

 

 

そして、現在地。

そのため、我が家の中学受験の目標は『娘が楽しく過ごせる学校を目指す』、に落ち着きました。

とは言え、受験勉強をしなければならず。

働きながらサポートもしなければならず…です。

また、私立中学も視野に入れざるを得ず、経済的にもいろいろ考えなければならなくもなりました。

ただ、本人の「自分で選択する」を大切にしたいな、と今は思っているところです。

 

ち、ちなみに塾以外の習いごとはやめました。

 

 

 

これから中学受験をお考えのパパさん、ママさんなどに向け。

こんな例もあるんだな、と少しでも何かの参考になれば幸いです。

 

また、同じく中学受験をサポートされている親御さんたちとは、いろいろと情報交換していけるとありがたく思っています。